フリーランスって、フリー(自由)というわりには社会的な立場が弱くて全然自由じゃないですよね。
確かにサラリーマン的な、外部からのプレッシャーや拘束時間などからはフリーな部分があります。が、同時に安定した収入だったり、会社という盾からもフリーになってしまうというデメリットがあります。
仕事上のトラブルで損害を与えて賠償を求められたりという場面は多くはありませんが、会社でやっている場合会社が盾になってくれますが、フリーランスだと直で自分に降りかかってきます。
なので、事前に色々とトラブらないように契約を取り交わしたり、リスクヘッジをするべきなんですが、なかなかそこまで手や頭が回らない。
だから、立場の弱いまま日々消耗しながら仕事を続けている・・・。どこがフリーやねん!!!
と、いうことを思いながら過ごしているフリーランスの方は多いと思います。
そこで、今回はGMOの「フリーナンス(freenance)」というなにかと社会的な立場が弱いフリーランスを守ってくれるサービスをご紹介させていただきます。
今回の記事では「フリーナンスって一体なんなのか?」「どういうメリットやデメリットがあるのか?」
「どうやって登録をするのか?」
といった、フリーナンスについての情報を徹底的に紹介させていただきます。
こちらの記事を読んでいただくと、フリーランスとしての社会的な立場が弱いという認識が変わりますよ!
ページ 目次
フリーナンス(freenance)とは?
フリーナンスはアカウントを無料開設するだけで「あんしん補償」をうけられたり請求書を買い取ってくれたりするフリーランス向けのサービスです。
フリーナンスの特長
アカウントを作るとあんしん補償が無料で付帯する
フリーナンスで無料でアカウントを開設すると以下の損害補償サービスが受けられます。
業務上起こってしまったトラブルについてあらかじめ定められた限度額の中で補償が受けられるというサービスです。
例えば、エンジニアとかライターなどデータを取り扱う事業をされているのであれば、不慮の事故によるデータ漏洩であったり、ウイルスで先方に損害を与えてしまった・・・。
という場合は、最高500万円の補償。
あなたの作成した仕事の結果、事故が生じてしまった場合は最高で5000万円の補償
といったように、もし事故が発生して損害賠償をされてしまった場合も安心というサービスです。
会社としてやっているのであれば、個人に負担が降りかかることは稀ですが、個人事業主やフリーランスとしてやっている場合はすべて自身に降りかかってきますよね?
その不安から上で紹介した金額は補償されるという安心を得ることができます。
請求書を即日買取をしてくれる。
買取手数料として3%〜10%(与信スコアで手数料が変わります)かかる。最高300万円までという上限はありますが、請求書を買い取ってくれます。
成果物の納品後に支払いというパターンだと、それまで工数や外注費用が発生しているのを吸収しないといけない・・・。
もうちょっと待てば振り込んでくれるけど、それまでキャッシュが回らない・・・。
タイミングが一致すれば回るのにーー。。。
といった、黒字倒産を防ぐことが可能です。
さらに、買い取ったことは先方にはわかりませんので、「資金繰り回ってないみたいだけど、今後仕事任せても大丈夫かな・・・?」といった余計な心配をかけることがありません。
フリーナンスを利用するメリット
様々な特長の中でもこれは!と思うメリットを紹介させていただきます。
・専用口座は反社DBチェックを通過するので信用度が高い
口座開設を行う際に、反社会勢力データベースと照会しスクリーニングされます。
企業側向けのページにも100%スクリーニングしているので安心ということを謳っていますのでフリーランスの信頼の低さをカバーしてくれます。
・即日支払いがとても安心
キャッシュが回らなくて、黒字倒産とならないように請求書(売掛債権)を買い取ってくれます。
ファクタリングってやつですね。
外部ライターに発注して一時的に費用が発生するけど、お金が回らない・・・とか
そんな場合でも安心です。
・フリーランスが弱い予期せぬ損害に対応できる
個人的に一番メリットを感じたのがこの点です。
フリーランスって、フリー(自由)とは程遠いめちゃくちゃ脆い存在じゃないですか。
守ってくれる会社もないし、信用も低いし・・・。
あんしん補償はすべての安心を確保できるわけではありませんが、業務上どうしてもトラブルが発生して損害を与えてしまった場合に損害補償をしてくれるサービスです。
・あんしん補償、口座維持費はゼロ
請求書買取を行わなければ、補償をつけたり口座を維持する費用はかかりません。
ちなみに専用口座から自分の口座へは、毎週一回手数料無しで口座振替ができます。
なので、報酬振込をフリーナンスの口座に設定しておき毎週自分の口座に振り返ることが費用なしでできます。
面倒・・・と感じるかもしれませんが行うことで与信スコアがアップし、アップすると買い取りの手数料が下がっていきます。
発注側も安心
フリーナンスで安心できるのは、フリーナンスに入っている側だけではありません。発注側も、発注先がきちんとした対応をしてくれるかどうか?見極めています。
損害が発生してしまうリスクは常に付きまといます。
人間的にもスキル的にも非常にいいけど「もしも」の時の抑えがないから、心配・・・。
すでに関係性が構築できていたらそこまで問題にはならないかもしれませんが、初めて仕事をお願いする先には非常に慎重になるものです。
「良さそうだけど、もしなにか起きた時・・・・やめとくか」
という状況にならないように、発注先を安心させる材料は少ないより多い方がいいですよね?
フリーナンスに登録して
「何か起きた時も、保険に入っているのでしっかり対応しますよ」
「先に費用が発生しても、支払いして業務をすすめる体制を作っていますよ」
というスタンスを明らかにすることは、リスクにスポットが当たるのではなく、フリーランスあなたの本分である、人間性やスキル面をよりみてもらえることに繋がります。
フリーナンスを利用する上でのデメリット
と、ここまでフリーナンスの良い点を主に紹介させていただきました。
次は、利用するフリーランスの方にもよりますが、何点かデメリットや残念に感じた点がありましたので紹介させていただきます。
・個人間の取引には利用できない
フリーランスは法人→個人(フリーランス)という時のお金の流れに使えるサービスです。
個人→個人というお金の流れの場合は使えません。
業態として、法人取引が主なフリーランスの方であれば問題ないのですが、対個人相手の仕事がほとんどの場合はあまり使えないのが残念です。
具体的にはライターやデザイナーの方が、個人アフィリエイターの方から仕事を受注していたりすると個人間の取引になると使えません。
(ランサーズなどのクラウドソージングを仲介すれば問題ありませんが。)
特に僕は、個人商店などのマーケティング支援を行なっていて直接取引をしているのがあるので、その取引には利用できないのは残念です。
資金洗浄防止のためのルールなので、仕方がないんですけどね。
・与信スコアが上がっていないと手数料が高い
手数料が3%〜となっていますが、与信スコアによって変動します。最初からほぼ3%手数料はないです。
なので次のおすすめの利用方法でも紹介しますが、与信スコアを上げるのは非常に大切です。
・海外事業者との取引には使えない
海外の事業者との取引にも使えません。
僕は電子タバコの仕事も別でしているので、中国やアメリカが取引先にあったりするのでそれには使えません。
おすすめの利用方法
とここまで良い点や悪い点を含めて紹介してきましたが、結論としては「ぜひ登録すべきサービス」だと感じました。
登録するのに費用が発生するのであれば、少し慎重に紹介させていただきますが、アカウント開設やアカウント維持にかかる費用はゼロです。
無料で安心をキープできるのは非常に嬉しいですよね。
さらに一歩踏み込んで、フリーナンスのおすすめの利用方法について紹介させていただきます。
第一歩目のおすすめの利用方法としては、「登録だけして与信スコアを稼いでおく」です。
「正直、原価かからないライターだし別に即日払いとかいらないしなー」
とか
「手数料たかそうだし別にいいや。」
って思うかもしれませんが、登録しておいて与信スコアを稼いでおくのは非常に重要です。
例えば、今ライターとしてされていて、特に仕入れもないからキャッシュフロー?なにそれおいしいの?的な感じの方も今後業務範囲を拡大する可能性があります。
例えば、ディレクションだけしてあとはライターに発注をするとか、カメラマンを同行させて記事としての質を高めるとか・・・。
そうなってくると、まだ報酬は受け取っていないのに支払いをしなければならない時があります。
業務範囲が拡大するぞ!となってから登録をして、いざ必要となった場合、手数料が高いハードルから始まってしまいます。
いつか業務範囲が拡大した時のため、口座を作って一部報酬を受け取るということを続けていくと与信スコアが上がっていき、手数料が下がります。
いざ業務範囲を拡大させてキャッシュが回らなくなった時に、「あー、やっててよかった・・・。」っていう感じで使えます。
なにより、口座維持費「0円」ですからね。
いつかのために、お金を払い続けるとなるとまた考えものかもしれませんが、維持費0円であんしん補償まで付帯している。
フリーランスは非常に外部環境の変化に対応するスキルを求められますよね。
外部環境に対応するためには、資金繰りを行なって対応する局面が出てくる可能性があります。
対応するために大きな犠牲を払うのであれば、話は別ですがフリーナンスであれば無料で資金繰りを行なっていくときに有利な環境を構築できます。
なので、「費用は発生しない状態で与信スコアを上げていく=アカウントを開設して振込先に指定する」という使い方が非常におすすめです。
登録の流れ
では実際に登録をしてみましたので、登録画面を紹介させていただきます。
まずはメールアドレスの登録です。
もしSNSアカウントを持っていれば、簡単に登録が可能です。
今回は、メールアドレスの登録のやり方で登録します。
メールの登録を行なったあとは、パスワードの設定です。
次は電話番号認証です。こちらに自分の電話番号を入力すると、SMSで認証コードが発行されます。(固定電話でも可能です。固定電話の場合は音声にて認証コードが発行されます。)
入力すると、簡単に電話番号設定が完了します。
フリーナンス振込専用口座を屋号で作りたい場合は設定が可能です。
個人事業主開業届の画像が必要なので、その点だけ要注意です。
で、最後は口座開設のための身分証明書登録です。
運転免許証、パスポート、写真付き住民基本台帳カード、障害者手帳のいずれかの画像が必要です。
最後に情報に誤りがないかの再確認を経て、完了です。
免許の写真の撮影を含めても5分とかからない作業です。
作業自体は時間がかかりませんが、申請してからだいたい2週間ほど期間が必要のようです。
以前は電話インタビューのステップがあったようですが、今は無いようですね。
まとめ
今回紹介させていただきました、フリーナンスは立場の弱いフリーランスを守るサービスです。
「なんだかフリーランスって自由だと思ってたけど、社会的にめちゃくちゃ弱くて大変だなあ・・・。」
とか
「フリーランスに憧れるけど、色々リスクが怖い。」
という方には本当におすすめのサービスです。
無料アカウント開設だけで、損害保険が自動的に付帯するので入るだけでも心の負担が少なくなります。
資金繰りをぐるぐる回すために活用するには最初の与信スコアが低い場合だと割高な手数料が発生するので、なるべくはやめに登録しておいて、報酬受け取り口座として活用して与信スコアを稼ぐ使い方がおすすめ。
ドラクエでいうところのレベル上げです。
お金を扱うということですが、運営母体はGMOグループなので安心ですし、損保についても損保ジャパン日本興亜が引受です。
ここらへんの安心感はフリーランスであるあなた自身だけではなく、あなたに発注する側にとっても大きなメリットとなります。
ぜひ一度検討してみてくださいね。