2019年11月22日に、税務電話相談もできるトータルプランが登場しました。弥生会計というと、インストール型の会計ソフトが有名ですが、クラウド会計の方はどうなの?どのクラウド会計が良いの?
と迷っている方へ向けて、徹底的にやよいの青色申告オンラインを使ったり、調査をしてみてどういう評判があるのか調べてみました。
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やよいの青色申告オンラインの良いところ
まずは簡単に、やよいの青色申告オンラインを実際に使ってみていいなと感じたポイントを紹介させていただきますね。
- セルフプランなら無料で使える
- 充実したサポート(ベーシックプラン・トータルプランの場合)
- 弥生会計で見慣れたUI
- クラウド会計ソフトなので、バージョンアップが無料
- 税理士にも気軽に相談できる
初年度はセルフプランなら無料で使える
なんといってもうれしいのは、初年度に限りですがセルフプランが無料で使えるところです。
やよいの青色申告オンラインには「セルフプラン」と「ベーシックプラン」と「トータルプラン」の3つのプランがあります。
セルフプランとベーシックプランとトータルプランの違いはサポートがあるかないか?です。
セルフプランは完全にサポート無しで通常は8,800円(税込)/年の費用がかかります。(初年度は0円!)
ベーシックプランは13,800円(税込)/年の費用が掛かるので(初年度は6,900円)、5,000円で「製品操作に関するサポート」を付けるかつけないかというイメージで選んでいただけます。
トータルプランは24,000円(税込)/年の費用が掛かるので(初年度は12,000円)、全ての製品機能が利用でき、「製品操作に関するサポート」と
「業務に関するサポート」が受けられる新プランになります。
セルフプランにはサポートがないので、会計に慣れていないとおすすめできないのですが、よくキャンペーンで確定申告シーズンにはセルフプランを一年間無料で使えるキャンペーンを行なっています。
サポートが一切ないので会計知識がない方には全くおすすめできませんが、会計になれた方には嬉しいキャンペーンです。
ベーシックプランならサポートが充実している
セルフプランは安いかわりに、サポートがありませんが、ベーシックプランであれば費用は掛かりますがサポートが圧倒的に充実していることが魅力の一つです。
freeeやマネーフォワードクラウド確定申告の場合は「電話サポート付きを選ぶと料金が上がる」というようにサポートの充実度によって料金が変わってくるのですが、やよいの青色申告オンラインはベーシックプランで「メール」「チャット」「電話」「チャット」全てを利用することができます。
年間100万件以上の問い合わせに対応しているようなので、サポートノウハウは充実しているようで、満足度も92%の方がサポートに満足されているようです。
私も何点か操作でわからないところがあり、電話をしたのですが丁寧に対応していただけました。
さらに確定申告の付け方も知らないふりをして聞いてみましたが(スイマセン)、実際の画面を共有しながら説明いただきスムーズに処理をすることができました。2019年11月22日より「トータルプラン」が登場しました。
ベーシックプランは無料ではないのですが、キャンペーン中は6,900円(税込)/年で使えます。トータルプランは、ベーシックプランの「製品操作に関するサポート」に加えて「業務に関する相談」もサポートされます。
業務相談内容は、仕訳や経理業務や確定申告、消費税改正、マイナンバーなどまさに税務のトータルサポートです、
電話税務サポートまでついてこの価格は非常に安いですよね。
月々の費用833円/年で電話税務トータルサポートが受けられるって少しサービスしすぎじゃ・・・?と使っているこっちが不安になってくるぐらいサービス満点です。
もちろん、セルフプランもベーシックプランもトータルプランも1年で気に入らなければキャンセルすることもできます。携帯電話のように縛りは特にないので安心です。
弥生会計で見慣れたUI
有名な弥生会計で培われたノウハウが蓄積されたUIです。
いつも見慣れた画面で作業をしたい方にとっては、画面構成が変わったり使い勝手が変わるだけでストレスが溜まりますよね。
弥生会計で慣れている方は、やよいの青色申告オンラインを使うことで見慣れた画面で作業をすることができます。
といっても、まだ何の会計ソフトも触ったことがない方にとってはあまり魅力的ではないように感じてしまうかもしれませんが、画面構成が非常に簡単なので慣れてしまえば
「どこになにがあるかわからない」といったストレスは無しで作業ができるようになります。
クラウド会計ソフトなので、バージョンアップが無料
インストール型の弥生会計ソフトは毎年バージョンをアップさせていかないといけなく、毎年お金もかかりますしいちいちデータを移動させるのが面倒です。
1年に一度のデータ引っ越しであれば、我慢もできますがパソコンを買い替えたりした時にもデータを乗せ換えないといけないので手間がかかります。
クラウド会計の利点で、データの引っ越しが要らないですし、バージョンアップも無料で行われます。
毎年ある税制・法令改正にもしっかり対応しています
メジャーなソフトなので税理士に相談しやすい
やよいの青色申告オンライン自体は最近出てきたソフトで、クラウド会計ソフトとしてはfreee、マネーフォワードクラウド確定申告よりも後発ソフトです。
が、弥生会計としては昔から実績のあるソフトで税理士の方も良く知っているソフトです。
やよいの青色申告オンラインの特徴として弥生会計などのソフトとUIが似ていますし、会計知識が豊富な方にはわかりやすい構成になっているので相談しやすいメリットがあります。
いつも税理士さんに相談しているという事業主の方は、税理士さんも対応しやすいです。
やよいの青色オンラインの悪いところ
やよいの青色オンラインを使ってみて、正直微妙に感じたところもあります。包み隠さずにお伝えしようと思います。
macではかんたん取引取込(自動連携)が使えない
私は普段macで作業をしているので、最初はやよいの青色申告オンラインをmacで使おうとしました。
クラウド会計なのでウィンドウズじゃなくても使えるのが売りですからね!
最初はmacで会計ソフトが使えることに感動していたのですが、使っているうちに「かんたん取引ができない」ことに気が付きます。
かんたん取引取込が使えないのでおかしいな〜と思って、調べてみましたがやはりmacではかんたん取引取込や、口座の連携ができない仕組みでした。
こちらの部分ですが、macでもスマート取引取り込みが使えるようになりました!これは朗報です。
macの場合クラウド版のみとなってますが、インストール版はもともとないです。
僕みたいに、フリーランスになってmac+パラレルズ等で弥生を使っていた人にはうれしいです、macでどこでも会計業務ができるのは非常にありがたいですから。
windowsでもかんたん取引取込はOKです。インストールしたパソコンしか使えない
freeeやマネーフォワードクラウド確定申告の場合、自分のアカウントにログインさえできればどんな環境でもあらかじめ連携している金融機関の情報を同期してくれるので、色々なところで会計作業ができます。やよいの青色申告オンラインは口座の自動連係をするためのソフトを別途インストールしないと機能が使えません。
上記のクラウド対応に伴って、かんたん取引取り込みができる作業環境がかなり緩和されています。
ただしインストール版では対応している金融機関でも、クラウド連携はできない金融機関があります。
⇨口座連携に対応している金融機関リスト
個人口座・法人口座ともにID/パスワード方式は、ほぼ対応しているようです。JA・JFバンクも全対応です。
※法人口座で証明書やICカード方式は、特定のPCからの接続を前提としているのでクラウド対応するのは難しいと思います。
電子マネー系もクラウドも充実してきました。
動作が重い
ほぼデメリットはないですが、「インストール版と比較すると動作が重いこと」です。
どうしても、クラウド会計という機能上通信でやり取りしながらデータを入力していくので、レスポンスが少し悪いです。
もちろん、ローカルにインストールしている弥生会計とスピードを比較するのはそもそもという感じですが、やはり弥生会計と同じレベルを求めてしまう自分もいます。
mac+パラレルズ等で弥生インストール版を使っている方には、クラウド版も全体の作業スピードはほとんど変わりません。
やよいの青色申告オンラインはこんな人におすすめ
やよいの青色申告オンラインはこんな人におすすめです。
- 会計知識に自信のある人(セルフプランの場合)
- 安価で充実したサポートを受けて青色申告をしたい人(ベーシックプランの場合)
- 弥生会計に使い慣れている人
- 安価で税務全般の電話サポートもつけたい人はトータルプランがおすすめ
セルフプランを選択する場合は、普段の仕訳や確定申告書類を作り慣れている方が使うべきです。
ベーシックプランを選択する場合は、サポートを最大限利用して初心者で不安な方が使うべきですが、どちらかというと上級者向きに感じます。
UIがシンプルなのはいいのですが、複式簿記について全くのド素人だとわかりにくい部分があります。
逆に複式簿記を知っている簿記2〜3級程度あれば、シンプルで簿記の感覚がつかみやすい画面構成なので使いやすいと思います。
やよいの青色申告オンラインはこんな人はつかっちゃダメ
逆にこんな人はやよいの青色申告オンラインを使うと不満がたまってしまいます。
macを使っている方仕事で複数のパソコンを使っている方- 複式簿記を全く知らない方
- 動作にサクサクを求める方
- 自動仕分けで簡単に確定申告を済ませたい方
何よりもmacを使っている方にはおすすめできません。かんたん取引取込が使えないので、クラウド会計の良さのほとんどを消してしまっているようなイメージです。
また弥生会計のサクサク感が気に入っている方は、やよいの青色申告オンラインのもっさり感が気になると思います。
クラウド会計で比較すると若干もたつきはありますが、そこまでひどくはないのでクラウド会計が初めてという方であれば特に気にしなくてもOKですが。
またクラウド会計=自動で簡単確定申告というイメージがあるかもしれませんが、やよいの青色申告オンラインはどちらかというとアナログで電話でサポートを受けてしっかりと書類を作成するという使い方のイメージが近いです。
まとめ
やはりクラウド会計としてはfreee、マネーフォワードクラウド確定申告の方が完成度が高い印象を受けてしまいました。
でも弥生会計で操作が慣れていてサポートに電話しながら確定申告をしていきたいという方には最適なソフトです。
ちなみに私もフリーになって、ずっと”やよいの青色申告インストール版”を使ってましたが、macクラウド版でデメリットが解消されてからは、青色申告オンラインです。銀行明細、クレジットカードなどの取引データの入力の自動化・自動仕訳で入力業務はかなり楽になっています。
もし他社の機能も試したい、自動で簡単に確定申告がしたいという方は、別のクラウド会計ソフトも検討したほうが良いと思いますので、よければfreee、マネーフォワードクラウド確定申告を比較した記事がありますのでこちらをご覧ください。