【個人事業主にクラウド会計がおすすめの理由】

企業であれ個人事業主であれ事業を営んでいるのであれば、日々の記帳と税務申告は欠かせない作業です。こうした処理をないがしろにしていると、確定申告をする時に大変な目に遭いますし、万が一税務署からの指摘を受けたり税務調査をされたりすると大きな損失を受けることもあります。

とはいえ、特に個人事業主だと本来業務で忙しく、なかなか会計関連の作業をする時間が取れないケースが多いものです。また、簿記や税務についての知識がないとミスが生じやすくなります。そこで、クラウド会計システムを利用する個人事業主が多く見られます。このサービスを利用することには多くのメリットがあるからです。

たとえば、取引明細を自動的に処理してくれるという機能を利用できます。クレジットカードや銀行口座の明細をクラウド会計と紐づけておくことで、自動的に毎月の取引データがインポートされますし、仕訳も自動的に入力されます。記帳作業の中でも一番面倒なデータ入力と仕訳の手間がほぼかからなくなるのは大きな点です。

また、帳簿の自動作成もクラウド会計の便利な機能です。ボタン一つで種々のレポートを作ってくれますので、売上データを確認したり経営判断をする時の分析に役立つ数値を簡単に手に入れたりできます。もちろん、それぞれの税務署類ごとの出力ができますので、税務署に求められた時などにすぐに提出できるのも助かります。

確定申告の際に必要となる書類の作成も自動ですし、電子的に保存したり送信したりするのもすぐにできます。このように、クラウド会計は日々の記帳や税務申告をかなり効率よく、しかもミスなくしてくれるのが利点です。時間や手間を省くことができ、知識があまりない人でも正確に処理ができるため、利用する価値は十分にあると言えるでしょう。

そして、個人事業主が使う程度のものであれば、会計ソフトはそう高くありませんので、作業にかかる人件費と比較すればコスパの良さも実感できるでしょう。

2021年版 freee・マネーフォワード・弥生の簡易比較まとめ

このように、クラウド会計システムを導入することには様々なメリットがあります。そのため、いくつものソフト開発メーカーが、法人や個人事業主向けのシステムを開発して販売しています。その中から、コストや機能などの面でより自分に合ったものを探す必要があります。

特にシェアが高く使いやすいものとしては、「freee」、「マネーフォワード」、「弥生会計」の三つがあります。どれを選んでも問題はありませんが、それぞれに異なる特徴があります。そのため、これらの製品の簡単な比較まとめを見て、使いやすいと思うものを導入してみましょう。

まず料金の点ですが、2020年12月現在、月間もしくは年間での契約となっています。個人から法人までたくさんのプランがありますので、個人事業主で青色申告をしているという条件で最もリーズナブルな価格なプランを比較してみます。

その場合、マネーフォワードだと「パーソナルミニ」というプランが該当し、月間980円、年間9,600円です。

 

 

freeeの場合は「スタータープラン」となり、月間1,180円、年間11,760円です。

 

 

弥生会計は、青色申告向けの「セルフプラン」が当てはまり、年間契約のみで8,000円となります。
年間トータルでの料金で見ると弥生会計が一番お得となります。

会計ソフトを使う場合、特に初心者はサポート体制が充実しているかどうかは大事な点です。ミスがあると作業が面倒になるので、疑問点があればすぐに問い合わせができると大変助かります。どの会社もチャットサポート、メールサポート、電話サポートを設けています。

ただし、電話サポートは上位プランを申し込まないと、どの会社も問い合わせができないことになっています。チャットサポートとメールサポートについては、freeeとマネーフォワードで全プラン対応です。弥生会計はベーシックプラン以上に加入しないとどちらも受けられません。この点では、弥生会計にデメリットがあります。

機能という面では、弥生会計に分があります。というのも、freeeやマネーフォワードでは、一番安いプランでは機能の制限があり請求書発行などの一部の機能を利用することができません。

一方で、弥生会計はセルフプランであっても、上位プランと機能面での差はなく全ての機能を追加料金なしで使えるのが特徴です。弥生会計についてはプランの差は、機能というよりもサポート体制の違いによって出ていると考えると良いでしょう。

一方でfreeeやマネーフォワードは、プランによって機能の差も出てきます。とはいえ、一部の機能が使えないからと言っても、実際の作業に問題が出るとは限りません。というのも、制限されている機能としては請求書作成など、基本的な会計処理や税務申告のための機能以外のものであることが多いからです。

あれば業務が楽になる機能ですが、本来の目的である会計作業には支障がないということです。そのため、自分たちが日々行っている業務と、それぞれのソフトで提供されている機能をfreee・マネーフォワード・弥生の中で比較してみて、本当に欲しい機能があれば良しとしましょう。

freeeとマネーフォワードでは、一番下位のプランだと機能が一部制限されるということですが、具体的にはレポートや対応できるファイル形式の面で制限が加えられます。たとえば、マネーフォワードでは、収益や費用についてのレポートの自動作成の機能はパーソナルミニでは付いていません。

本来の帳簿や確定申告には不要ですが、経営上のデータを分析する時にあると助かる機能です。また、帳簿の出力がPDFでしかできないという制限もあります。Excelでまとめてデータを分析のために用いたいという時には、ちょっと不便さを感じることもあるでしょう。

さらに、マネーフォワードのパーソナルミニでは消費税の申告には対応していません。つまり、年間の売り上げが1,000万円を超える事業者では使えないということになります。消費税が必要となるのであれば、パーソナルプラン以上にしないといけません。

freeeもだいたい同じようなもので、小規模の事業であれば帳簿への入力から、確定申告のための書類作成まではすべて必要な機能は揃っています。しかし、マネーフォワードと同じように、データを使用したレポート作成などの便利機能は付いていません。そのため、とりあえずクラウド会計システムを使って自動化して楽に記帳と確定申告ができれば良い、という個人事業主に向いていると言えるでしょう。

その点、弥生会計はレポート作成や消費税対応など、全ての機能が個人事業主向けプランで使えるので、機能面では優れています。こうした点を比較してみると、機能の充実さを選ぶのであれば弥生会計、自動化やサポート体制の充実を求めるのであれば、freee・マネーフォワードの中から選ぶのがおすすめとなります。

このように、それぞれのソフトで機能やサポート体制の違いはありますが、どれも個人事業主の日々の記帳や確定申告を助けてくれることには間違いはありません。小規模の会計であれば、年間1万円前後ですので、それほど大きなコスト負担とはなりません。業務に合ったクラウド会計アプリを選んで、より効率よく作業を行っていくようにしましょう。

各クラウド会計ソフトをもっと詳しく比較したページはこちらです。


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