個人事業主であれば、必ず毎月の記帳と毎年の確定申告をする必要があります。本来業務でさえ忙しいのに、それに加えて複雑で作業量の多い税務処理と申告をするとなると、憂うつに感じる方もいるかもしれません。しかし、便利な会計ソフトを使えば、面倒な手間やミスが生じるのではないかという不安から解放されます。

また、電子申告が確定申告の主流となりつつありますので、この新しい制度を利用することでさらに作業を簡単にできます。電子申告をすることのメリットや、会計ソフトの大手であるfreeeを使って電子申告をする方法を押さえておきましょう。

freeeで電子申告を行うメリットとは?

feeeで電子申告を行うメリットとしては、複雑な確定申告書類の作成が自動的に行われるという点です。通常、個人事業主の方は、収入や経費が出てくるたびに、その金額と内容、勘定科目を記入します。税制面で有利になる青色申告を選択しているのであれば、いくつもの帳簿を同時に付けていく必要があります。

そして、12月31日ですべての収支を締めたら、確定申告で提出するための書類を作るために、すべての帳簿を突き合わせて計算をします。最終的に漏れやミスがないかを再度チェックして、税務署や各地にある申告会場に行き書類を提出します。納税額が確定したら、金融機関や税務署の窓口で納付することになります。

このように、個人事業主にとって書類作成や、実際の確定申告手続きというのはかなり大掛かりな作業で複雑なところが多いです。しかし、freeeで電子申告を行うようにすれば、こうした手間がかなり省けるのです。毎月行うこととしては、収支について金額や相手先、項目、勘定科目を入力していくだけです。

後は、自動的に金額を計算してくれますし、青色申告に必要な帳簿も自動作成してくれます。しかも、銀行口座やクレジットカードを登録して連動させておけば、こうした手間さえいらなくなることもあります。連動させると、収入や支出を自動的に読み取り、よくある内容であれば勘定仕訳なども自動的に行ってくれるのです。収支が複雑でなければ、ほとんどの作業をソフト任せにできるというわけです。

しかも、確定申告のための書類も数クリックですぐに作成できます。自動的に複式簿記用の書類は作られていますので、あとは該当する確定申告書を作るだけです。収支額の総計も税額もすべて計算してくれますので、計算ミスが起こる可能性はありません。作成した書類は、電子申告であればそのまま国税庁に送信することができます。

書類を印刷することもありませんし、税務署に郵送する必要もありません。そのため、すべての作業を自宅で、パソコンだけで完結できるわけです。

このように、書類作成の手間がなくなることや、ミスを防げるといった点の他にも、メリットがあります。電子申告をすれば、電子納税もできるというメリットです。通常だと、所得税や消費税は銀行や税務署の窓口で納付する必要があります。しかし、電子納税だとインターネットバンキングを使って、オンラインで支払いができるのです。この点でも、手間が省けてさらに簡単に作業ができます。

電子申告をするために必要なものとは?

電子申告をするために必要なものとしては、まずマイナンバーカードが挙げられます。etaxの利用をするにしても、確定申告手続きをするにしても、システム上でマイナンバーカードを読み込む必要がありますので、事前に取得しておきましょう。マイナンバーカードを作る時には、パスワードを設定することになっています。

このパスワードは、電子申告の利用手続きをする際に入力しますし、毎回の申告手続きでも必須となっています。パスワードを忘れると再設定などの手間がかかりますので、きちんとメモしておくなどしてすぐに参照できるようにしておきましょう。

オンラインで手続きをする際には、マイナンバーカードの読み込が必要となります。パソコンのみで電子申告をする場合には、ICカードリーダーを使って読み込むことになります。家電量販店でもネットショップでも販売されていますので、利用前に購入しておきましょう。

もう一つの方法としては、ICカードの読み込みができるスマホを利用するというものです。パソコンで電子申告の作業をする場合でも、途中でスマホでのマイナンバーカード読み込みをして、表示されるQRコードを使うことで作業を進められます。そのため、読み込みができるスマホを持っていれば、特にICカードリーダーを購入する必要はないでしょう。

電子申告をするに当たっては、国税庁で事前に電子申告・納税等開始届書を提出しなければなりません。これはe-taxを利用したいという届出をして、マイナンバーカードや個人事業主としての情報を登録する作業となります。税務署に行って届出をすることもできますが、オンラインでもできますのでそちらの方が楽でしょう。

freeeであれば、会計ソフトの中からこの手続きができますのでより簡単です。国税庁のシステムに行き、電子申告をするために必要なマイナンバーや本人自身、個人事業の情報を登録するだけで済みます。

その際に、利用者識別番号というものが発行されます。これは、電子申告開始届が終了した段階で、ホームページ上に表示されるものです。この利用者識別番号は、実際にオンラインで確定申告をする時に入力しなければなりませんので、忘れることないようにスクリーンショットを撮っておいたり、メモしたりしておきましょう。

etaxで確定申告する方法はとても簡単

今までオンラインでの税務手続きをしたことがない方だと、etaxで確定申告する方法は複雑ではないのかと思うかもしれません。しかし、実際にやってみるととても簡単で、初めての方でもすぐにできるようになります。

個人事業主の場合だと、白色申告と青色申告のどちらかになりますが、freeeではどちらの確定申告にも対応しています。そして、本来であれば多少複雑な帳簿付けが必要となる青色申告でも、会計ソフトを使えば、白色申告とほぼ変わらない作業で記帳ができます。

etaxで確定申告をする時も一緒で、青色申告だから難しいということはありません。会計ソフトが自動的に必要な書類を作ってくれますので、それを送信するだけで済むからです。

税額を最終的に計算するに当たっては、毎月記帳した帳簿を集計する他に、会計ソフトが設定するいくつかの質問に答えていきます。たとえば、国民年金の加入状況や支払額、国民健康保険の納付額といったものです。また、ふるさと納税をしているか、したのであればその金額を入れます。

他にも、個人事業主だと、節税対策になるということで小規模企業共済に加入している人もいるので、その支払額などを入力します。こうした支払いはすべて控除額、もしくは納税額の総計からの差し引きとなりますので、最終的に確定申告をする前に行います。給与所得者でいう年末調整のようなものです。入力した内容もすべて自動的に計算され、収支額と合わせて税額確定を行います。

確定したら、書類をダウンロードして保存します。この書類を税務署に提出するのですが、電子申告であればfreeeの画面上からわずかな作業で国税庁のシステムと連動して、そのまま提出が完了します。すべての作業がとても簡単ですので、何か本を買って勉強する必要もなく、会計ソフトが示す手順に従うだけで終わるのがありがたいところです。


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