毎月の記帳や確定申告は、いくつもの書類を作らないといけないことから、複雑で作業が多いという困難が伴います。そこで、多くの個人事業主は会計ソフトを使って、会計処理や税務申告をできるだけ簡単に行うようにしています。
確定申告はetaxによってさらに便利になっていますので、そのやり方を覚えておくと税務処理の負担がかなり軽減されます。そこで、確定申告書類をe-taxソフトで提出する方法や、会計ソフトの中でもシェアが高いfreeeを使うメリットなどを考えることができます。
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確定申告書類をe-taxソフトで提出する方法とそのメリット
会計ソフトでは、通常毎月の収支や控除などについて必要項目を入力すると、自動的に複数の税務署類が作成されます。最終的に1年が終わると、1年分の書類をまとめて確定申告用の書類を完成させることができます。後はそれを提出するだけです。確定申告書類をe-taxソフトで提出する方法としては、3つの異なるものがあります。
1つ目は、書類を印刷してそのまま税務署もしくは申告会場に持っていくという方法です。申告について何か疑問点があるとか、一度チェックしてもらってから最終的に正しいことを確認して提出したいという時に選択できる手段です。ただし、毎年申告会場はかなりの人であふれますので、待つ時間と手間がかかるというデメリットについて覚えておくべきです。
2つ目の手段は、書類を印刷して税務署に郵送するというやり方です。必要書類が揃っていて記入済みであれば、管轄する税務署に送るだけでも確定申告は終了となります。注意点としては、納税場所について、税務署で支払うなどいくつかの選択肢を選んでおく必要がありますので、事前に決めて記入を忘れないようにします。
また、郵送の際には基本的に「角型2号」の封筒を使って送ります。申告会場に行かなくても良いというメリットがある方法です。
3つ目の手段は、e-taxのシステムを使ってオンラインで作成した書類を送信するというものです。国税庁のホームページには、確定申告をオンラインで行う特設ページがありますので、そこから直接送ることもできますし、会計ソフトに送信機能が付いているのであれば、ソフトを利用して送ることも可能です。
初めてだと多少戸惑うかもしれませんが、難しいものではありませんので、ガイドラインを見ればすぐにできます。また、e-taxを使うことで得られる控除制度などもありますし、何よりも印刷の手間もなく一番楽にできる方法と言えるでしょう。
freee経由でのetaxで確定申告する方法
会計ソフトの中でも、freeeは国税庁のシステムと連携して様々な手続きが楽にできるというメリットを持っています。もちろん、etaxで確定申告をすることもできます。freeeを使ってetaxで確定申告する方法としては、まず事前の準備を済ませることが大事です。
これには、マイナンバーカードを作成しておくことや、国税庁のシステムでe-taxの開始届をしておくことが含まれます。また、マイナンバーカードを読み取るためのカードリーダー、もしくは対応しているスマホを用意します。個人事業主の方であれば、マイナンバーカードをすでに作成しているケースが多いはずですが、まだ作っていないのであればすぐに作成しましょう。マイナンバーカードはetaxでの確定申告では必須だからです。
e-taxはいきなり国税庁にアクセスして、確定申告書類を送信すれば良いというものではありません。先に利用登録をして、パスワードを作成しておく必要があります。この作業はとても簡単で、freeeであれば管理画面から開始届の手続きをすることができます。もしくは、直接国税庁のホームページに行って手続きをすることもできます。
こうした準備ができれば、あとは作成した書類をfreee上から送信するだけです。1年間の記帳に漏れがないことを確認して、最終的に確定申告書類を完成させます。書類を作成したら一度ダウンロードして、書類をパソコンなどに保管します。その後、freee会計の中にある確定申告メニューを選びます。
ここでは、e-taxをするために必要な認証作業を行います。マイナンバーカードを手元に用意して、カードリーダーで読み込ませます。そして、マイナンバーカードに設定していたパスワードを入力します。その後、上記のe-tax開始届の際に作ったe-tax用のパスワードを入力します。
入力した情報に間違いがなければ、後は「申告する」というボタンを押せば、自動的に国税庁のシステムに本人のマイナンバー情報が送信され、確定申告書類もアップロードされます。最後に、申告が終了したとのメッセージを確認すれば終了です。受付番号が発行されますので、それをメモしておきましょう。
freeeを使って確定申告をするメリット
freeeでは、このようにすべてオンラインでの確定申告手続きができます。この会計ソフトを使うことによって、全体的な作業がかなり楽になります。たとえば、毎月の収入や経費の発生についても、その都度金額や項目を入力すれば、自動的に複式簿記をするための書類を作成してくれます。
また、分かりにくい勘定仕訳についても、勘定科目の選択肢が表示されますので、その中から適切なものを選んでいくだけで済みます。しかも、毎月のように定期的に発生する収支については、勘定科目や題目などを登録できますので、入力作業がかなり楽になります。さらに、金額などはすべて自動計算されますのでミスが起こらないというメリットもあるのです。
こうして記帳していったものは、1年の終わりにまとめることになりますが、会計ソフトであれば自動的にすべての計算と、必要書類の作成をしてくれます。銀行口座の明細取得など、いくつかのやることはありますが、本人がしなければならない作業はかなり減り確定申告前の準備が簡単になります。そして、確定申告手続き自体も、上記のように会計ソフトからそのまま行うことができますので、印刷や申告会場に行く手間も全くなくなるわけです。
e-taxのシステムを使うことで、納税もできるのがメリットです。申告会場に行ったり郵送したりする場合は、基本的に金融機関窓口か税務署での納税が多いです。しかし、e-taxではダイレクト納付とも呼ばれる、電子納税ができます。自分が使っている銀行によっては、インターネットバンキングで納税することも可能ですので、自宅でほとんどの手続きができてしまうわけです。
この電子納税の対象となるのは、所得税や消費税も含まれていますので個人事業主には便利な制度です。ただし、住民税については地方税という性質上、国税庁のダイレクト納付では対応できませんので、自治体のやり方に従う必要があります。
freeeは、関係する様々な個人事業主向けの手続きをオンラインでできるようにもしています。たとえば、個人事業の開業届け出や青色事業専従者給与についての届け出なども、freeeのシステムから行えます。
こうした手続きで設定した項目、たとえば個人事業主の業種や、青色事業専従者の対象者や給与などについてはデータを登録して、会計処理にそのまま生かすことができます。イチイチ確定申告書類を作る際に、基本項目を入力する必要がなくなりますので、より楽に確定申告の準備ができるというわけです。
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